矯正歯科治療は、噛み合わせも考えて治療を行います。
歯並びには、良いかみ合わせと、悪い噛み合わせがあります。
一見歯並びがよさそうに見えても、噛み合わせが悪いと日々の食事でも難儀しますし、場合によっては顔が歪んでしまったりします。歯は綺麗に並んでいるだけではなく、上顎と下顎の噛み合わせも気にしなくてはいけません。
矯正治療によって改善できるものなので、噛み合わせが気になる方は一度歯科医師に相談してみましょう。
矯正歯科治療は、前歯などの見た目の矯正のみならず、奥歯の噛み合わせも考えて治療を行います。
■正常な噛み合わせの歯はどういうものか
正常な噛み合わせは、ぎゅっと噛み締めた時に左右で隙間なく上顎と下顎が噛み合う状態の事を言います。
顎の関節としても問題がなく、右に動かしたときには左の歯が当たらず、左に動かしたときもまた、右の歯が当たらない状態です。
また前に動かしたときに奥歯が当たらない噛み合わせが理想的です。
また口を開いた時に顎に負担がかからず、自由に開閉できるべきです。
自分で下顎を右に動かしているのに、実際は左に動いてしまったりするときなどは、あまり良い噛み合わせではありません。
上の歯並びは馬蹄形に近いもので左右対称であるべきです。
特に人の目につきやすい前歯などですが、真ん中の位置がそろっていると美しい歯並びと言えます。
具体的には唇の裏側にある筋が、前歯上下ともそろっていると理想的で美しい歯並びとなります。
■悪い噛み合わせの歯とはどのようなものか
歯が一見綺麗に並んでいても、顎の関節内で下顎の位置が悪いと、噛み合わせが悪いと言えます。
そのため、口を開けた時や閉じる時に、顎がカキッと鳴ったりする人もいます。
このような場合は噛み合わせは良くありません。治療していただいたほうが良いでしょう。
歯並びがなぜ崩れるかというと、成長発育期に姿勢が悪かったり、左右で極端に体制が違うスポーツをしていたりすると顎の噛み合わせにもその歪みが影響すると言われています。
頬杖をついているだけでも歯並びは崩れてしまいます。
このように噛み合わせの要である顎は、姿勢や骨格バランスとも影響しており、歯だけを治療しても元の原因でもある体が歪んでいてはまた歯並びがずれてくる事もあります。